レベル3 ★★★★

アメリカ人にはたまに居るのですが、イェール大学のアイスホッケー部主将で、NHL選手を目指すほどのアイスホッケーのプレイヤーでありながら、ウォール街で頭角を表わし、敏腕ヘッジファンドマネージャーとして20代から年収数十億円を稼いでいたという、まさに文武両道である著者が書いたエッセイです。

この本を読んで私が共感したのは、彼が起業して現在も経営を続けている会社が、独立系の投資情報発信会社であることです。そのサービス内容は非常に優れていて、サブプライム危機からの2009年前半までの株式の低迷と、2009年後半からの回復を言い当て、大きなヘッジファンドなど投資のプロ中のプロが顧客となっているようです。もちろん、うちの会社はそうしたレベルにまでは到底至っていませんが、独立系でもこうした企業がある事を知り、しかも創業者が30代であることから、ロールモデルとしたいと本書を読んで思いました。

彼の経歴で同じく共感したのは、2007年後半からバブルの崩壊を予想していたにもかかわらず、3ヶ月といった短い尺度での成果しか評価されない彼が働いていたヘッジファンドの姿勢により、彼の提言は受け入れられず、最終的にはクビになってしまったことで、人に左右されずに意見を発信できる金融情報会社を自分で作ったことです。

私も、まさに金融バブルとそのバブルが崩壊する過程をファンドの中で経験し、いかに組織の中の1人として、組織全体の動向に無力であるかを実感した事が、独立したきっかけの1つでしたので、彼のキャリアパスには非常に共感できます。

ただ、彼は20代で巨万の富を築き、上記にように起業した会社も大きな規模にまで成長させ、かつ顧客基盤も素晴らしいものにしています。私も少しでも追いつけるように頑張りたいと思います。同時に、アメリカの金融業界には若くして大きな成功をおさめている人がごろごろしていて、目線が下がらなくて良いなとも感じました。