レベル3 ★★★★

合計16名へのインタビューで本書は構成されていますが、マイケル・スタインハートとジム・ロジャーズの2名を除いて、ファンダメンタルよりもテクニカルを重んじているトレーダーです。世の中の投資手法は大きく、金融商品の本質的な価値 (ファンダメンタル)を重視するファンダメンタルと呼ばれる手法と、価格推移や出来高といったテクニカル指標を重んじるテクニカルの2つの手法に分けられます。

テクニカルが人をひきつける一番のポイントは、爆発的に資産を増やすことが可能な点ではないでしょうか。本書の登場人物であるマイケル・マーカスは10年で約3万ドルを約8,000万ドルに増やしていますし、日本の代表的なテクニカルトレーダーであるBNF氏は8年余りで約2万ドルを2.5億ドルまで増やしたようです。

もちろん、こうした爆発的な成功をおさめるトレーダーの陰には、膨大な数の失敗事例があります。そして、投資、とくにテクニカル手法で成功するにはセンスも非常に大切になってきます。お金を儲けたいという気持ちと努力だけでは到底成功にはいたらず、失敗してもめげずにマーケットと向き合い、自分に合っていてかつ勝てる手法を見つけ、その商法に忠実な運用を徹底できるかは、持って生まれた資質によるところも大きいようです。本書を読めば、こうした運用の世界の厳しさがよく分かります。