レベル3 ★★★★★

世界中の全ての投資家が認める人類史上最高の投資家ウォーレン・バフェットの初めての公認伝記。バフェット本人から信頼されている著者が、本人や親族、関係者への全面的なアクセスを許され、5年以上にわたって綿密な取材を行ったことで、バフェットのこれまでの80年の人生がリアルに描かれています。

この本の題名がスノーボール(雪だるま)になっている理由は、バフェットが投資を雪だるま作りと似ていると考えているからです。初めは転がしても転がしてもなかなか雪玉は大きくなりませんが、ある程度の大きさになってくると同じ労力でも飛躍的に大きさを増していくところは、投資と似ています。

勤勉で贅沢を嫌い、成功したのちには社会全体の為に寄付をするという彼の生き方は、アメリカ社会のロールモデルそのものです。バフェットは、1990‐91年のジャンク債バブル崩壊、98年のLTCM破たん、2001‐02年のITバブル崩壊、そして07‐09年のサブプライム危機と、金融危機が発生したときにはいつも大きな役割を果たしてきました。

残念ながら、本書にはサブプライム危機時の活躍は描かれていません。彼の活動を見ているとあと10年くらいは一線で活躍しそうです。10年後にぜひ同じ著者の、バフェットの伝記続編を読みたいです。