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1億人を超える会員数を誇るリンクトインの共同創業者のリード・ホフマンの本です。リンクトインは、世界中のプロフェッショナル同士をつなぐ、ビジネスマッチングに特化したSNSです。職歴だけでなくどのような人脈やスキルをもっているか、自分の履歴書をウェブで公表することができます。

リード・ホフマンは日本ではあまり知られていないかもしれませんが、IT起業家としての顔だけではなく、100社を超えるベンチャー企業に投資や助言を行っていることでも有名です。自己実現のためにどう人脈を活用すれば良いのか、シリコンバレーで成功した彼の話は、経験に裏打ちされていて大変説得力がありました。

アメリカでは、ペイパル社の創業メンバーにビジネスの天才が多く、その人脈に畏敬の念を評して、創業メンバーのことをペイパルマフィアと呼んでいます。リード・ホフマンもペイパルマフィアのうちのひとりで、他には、05年にフェースブック株へ投資を行い、50万ドルで株式の約10%を取得し、巨額のリターンをあげたピーター・シールがいます。リード・ホフマンをペイパルに誘ったのがピーター・シール、ピーター・シールにフェイスブックのザッカーバーグを紹介したのがリード・ホフマンと人脈でつながっているシリコンバレーの様子が垣間見れます。

さらには、リード・ホフマンがフェイスブックの割当枠の半分をジンガの共同創業者であるマーク・ピンカスに譲った話、フェイスブックスの女性COOのシェリル・サンドバーグがキャリアプランをどう実現してきたのかなど、シリコンバレーの第一線で活躍している人のエピソードも紹介されています。仕事上の人脈の作り方や活かし方など具体的なアクションも明記されており、一般のビジネスパーソンがキャリアを築く際にも非常に有益で実践的なアドバイスが沢山つまっていておすすめです。