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スタートアップからIPOやバイアウトなど会社の出口戦略まで、事業書の作り方、優秀な人材を集めるためのストックオプションの活用の仕方、外部の投資家との付き合い方など、ベンチャー企業が、法的/会計的な面で気をつけるべきことを解説しています。私たちもそうでしたが、いざ起業をすると、目先の対応に追われることが多いので、できれば、起業をする前にこの本を読んで起業の全体像を把握すると良いでしょう。

インターネットの普及で、店舗はウェブページ、オフィスは自宅として起業するなど、資金調達がいらないケースも増えてきました。しかし、一方で、設備投資や先行投資など資金調達が必要な起業や成長に伴って事業を拡大するなど、資金調達が必要なケースもあるでしょう。その際に、ファイナンスの知識やノウハウを学ぶのにこの本は参考になります。

カブドットコム証券の社外取締役、mixiの監査役をしている著者ならではの実務的なアドバイスが非常に役に立ちました。日本ではベンチャー企業に関する適切な情報が十分に提供されているとは言い難く、特に起業に関する本は「社長はこうあるべき」的な精神論な本も多い中、稀有な存在です。またファイナンスといっても固い文章ではなく読み易く書かれているので、アントレプレナーの方はぜひ読んで欲しい本です。