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タイトルにあるリーンとは、組織などが「引き締まった・無駄のない」という意味で、リーンスタートアップには、これからビジネスをはじめる人に対して、まずは小さくスマートに始めて、徐々に大きくしていきなさいというメッセージがこめられています。そのために必要なこととして、著者は、アントレプレナーシップとはマネジメントであると言っており、そのマネジメントが成功するにはスタートアップがとても重要であると主張しています。

この本では、アントレプレナーを単に起業家ではなく、「とてつもなく不確実な状態で新しい製品やサービスを創り出さなければならない人的組織・そこで働く人」を幅広くアントレープレナーと定義しており、アントレプレナーが成功するために必要なノウハウが書かれています。「餅は餅屋」とはよく言ったもので、人にはそれぞれ得意分野とそうでない分野があります。それは当り前のことですが、ことビジネスの世界、とくに創業者・経営者になると不得意な分野にも取り組まないといけません。

本当によいモノ・サービスがあっても、それらが広く世に知られ、社会に役立つようになるとは限りません。このことは多少なりマスメディアに関わってきた小生も実感するところです。せっかくの素晴らしいアイデアが、世にきちんと評価されるようになるためには、スタートアップはとても重要であると確認できる一冊です。不安定な雇用、不確実な世の中の流れを感じ、これから自らのビジネスを興そうとする人すなはちアントレプレナー希望の人には、ぜひ読んでもらいたい本です。