レベル1 ★★★

ソロモン・ブラザーズ→ゴールドマン・サックスと世界最高の投資銀行でトレーダーとして活躍し、ゴールドマン・サックスで史上最年少のパートナーとなった後、ゴールドマン・サックスのIPOで巨額の収入を得るチャンスを蹴って、日本初のオンライン証券マネックスを立ち上げ、東証一部に上場させた松本大さんの新著です。

松本さんと対談する機会があり、そこでの紹介を聞いて面白そうと思い読んでみました。グローバル経済の今後の動きから始まって、低迷する日本経済・国内株式市場への処方箋や行動経済学から見た個人投資家のありがちな失敗とその対策、投資に有効な情報収集術まで、個人投資家の資産運用に関するトピックが、マクロなものからミクロなものまで網羅されています。

金融マンとしても、起業家としても大先輩ですが、対談の際にも対等な目線で話して頂いた松本さんの人柄が本書にもよくあらわれていて、お金についてあまり真剣に考えたことがなかった人にも、資産運用とは何かという本質がわかる構成となっています。

タイトルにもあったように、ここのところ続いてきた円高・デフレのトレンドに変化が見え始めているなか、お金についての考え方も変えていく必要があります。まだ、資産運用に取り組んでいない初心者の方が適切な問題意識を持つ上でも有用な本です。