レベル3 ★★★

1980年代の投資銀行ビジネスの拡大や、1990年代の金融工学の隆盛といった歴史的な経緯から、サブプライム危機の要因を探るという、NHKスペシャルとして放映された内容がまとめられています。テレビ番組が元になっていることもあり、金融の初心者にもなぜ金融危機が起きたのか分かりやすく俯瞰できます。

普段なかなか話の聞くことのできない、ウォール街の大物やヘッジファンドのトレーダーなどのインタビューも豊富におさめられていますから、金融に縁遠い人も、ここ数十年の金融業界がどのように変容をとげ、金融危機に至り、そしてその後どうなっているのかがイメージしやすいでしょう。

価格も500円台と安く、1‐2時間でさぁーっと読める内容ですから、出張などの際に一気に読まれることをオススメします。もちろん、限られた紙幅ですから誤解を生みやすいような内容もあるにはありますが、個人投資家の方が金融業界についての理解を不構える上では大きな問題とはならないでしょう。ビジネスマンとしても、この程度の内容をしっかりと把握しておくと、例えば現在の「欧州危機」や「財政の崖」など新しい現象が起きた時にも、過去の経緯から意味合いが理解できて、仕事にも役立つと思います。