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TEDはアメリカのカリフォルニアに本拠地を置くNPOで、サイエンス・エンターテイメント・デザインなどの分野において優れた業績を残している人物による15分程度の講演動画をオンライン上で発信しています。年1回はTEDカンファレンスと呼ばれるイベントを開催し、100万円近い参加費にも関わらず、世界から著名人が旬の人物の講演を聞きに集まってくることでも知られています。

TEDの講演は英語で行われているので、優れたプレゼンテーションを聞きながら刺激的に英語を学べるので私も以前から愛用しています。最近では、日本語の字幕も多くの動画につけられているので、英語が苦手な人でも関心がある分野の最新情報を楽しく学べます。

本書はそのTEDで発信されている講演動画の中から特に多くのアクセスを集める人気の動画を教材として、優れたプレゼンに必要な要素を具体的に解説しています。こうしたプレゼン術についての本は、あるべき論ばかりで実践性に乏しいモノも多いですが、本書は具体的な動画を元に解説してくれるので納得しながら読み進めることができました。

本書で私が学んだ最大のポイントは、プレゼンターはガイドとしての役割に徹した方がよく、ヒーローになろうとしてはいけないということです。多くの人の前で話すときは、参加者にプレゼンターが凄いと思わせるのではなく、感情移入しやすいようなストーリーを早めに展開して、プレゼンテーマについて共に深く知っていくという姿勢が大切ということです。本書のポイントを抑えれば、TEDのプレゼンターのような傑出した人でなくてもだれでも人前で話すスキルをアップさせられるでしょう。