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世界中でベストセラーとなり、日本でもミリオンセラーとなったスティーブ・ジョブズのウォルター・アイザックソンによる伝記を、「テルマエ・ロマエ」で一躍人気漫画家となったヤマザキマリさんが漫画化した作品です。

まだ1巻しかコミックになっていませんが、テルマエ・ロマエで発揮されたユーモアあふれる作風が活かされて、ジョブズとウォズニアックというアップルを創業した2人のスティーブの人物像がみずみずしく描かれています。

上記の伝記を、私は英語版で読むことにチャレンジしていますが、仕事でまとまった時間が取れない中、600ページの内3分の1ほどしか読み進められていません。購入してから1年以上経つのにこのペースではいつ読み終えられるか分かりませんが、コミックスと合わせて読み進めていきたいと考えています。

「ローマ人の物語」を書いた塩野七生さんは、ローマ皇帝を現代の世界にあてはめると最も近い存在は多国籍企業のCEOであると書いていましたが、ローマ時代と現代を風呂場でタイムトリップする作品が人気となったヤマザキさんが、自作に現代を代表する企業の創業者を選んだことは塩野さんの考えを裏付けるものかもしれません。

日本の漫画のテーマの幅広さは世界に類をみないものです。まだ1巻しか発行されていないので作品全体の評価は難しいですが、稀代の起業家の人生を手軽に漫画で読めることは有難いことです。映画が大ヒットしながらわずか6巻でテルマエ・ロマエを完結させたヤマザキさんであれば冗長となる心配もないでしょうし、続きの巻を待ち遠しく感じています。