レベル3 ★★★

シンガポールで師事している著名相場師の方に紹介してもらった小説です。ルポルタージュで名を馳せる沢木耕太郎氏による作品で、バカラ賭博にはまった人物が主人公です。

バカラはこれまでカジノでもやったことがありませんが、その勝負の雰囲気が良く伝わってきます。上記の相場師がこの小説を評価していたのは、相場で勝つことも基本的に不可能で、その不可能なことを目指すという行為の厳しさと儚さを、バカラ賭博という相場と似た行為を通じてよく表現しているからという理由でしたが、私も同じ感想を持ちました。

巻末に名前は明かされていませんが、この小説のために取材した人物への感謝が書かれています。おそらく、バカラ賭博の表も裏も知り尽くした人物に取材したのでしょう。沢木耕太郎氏の「鼠たちの祭」という作品もこのブログで紹介しましたが、スポーツや旅を中心としたルポルタージュで培った物事の神髄を見抜く眼力が存分に活かされています。

弊社のセミナーではインデックス投資をオススメしていますが、アクティブ投資に取り組みたい方はこの作品を通じて、相場で勝つことの厳しさ、そしてむなしさを感じてから始めてください。