シンガポール、アメリカ、日本の3カ国を拠点に24年間グローバル企業で勤務し、15ヶ国以上の外国人メンバーをマネージした経験を持つ著者が、ニューノーマル時代に必要なグローバル力について論じています。今までは外国人メンバーとのコミュニケーションをチームで対応したり、face to faceで話すことにより雰囲気で伝わった部分も多かったかもしれませんが、コロナでリモートワーク化が進み、個別に対応しなければならない場面が増え、グローバルに対応できるかビジネスパーソンの力量が問われることでしょう。

非ネイティブの著者ならではの視点で、過去の失敗と学びからビジネスパーソンが陥りがな問題点を取り上げ、どう対応すべきか読者へアドバイスをしてくれますが、筆者がマイクロソフトで出世した上司からもらった素晴らしい指南は、外国人上司と働くことへのポジティブな印象を与えてくれます。自分が考えていることを相手の誤解や怒りを生まないようどう伝えることができるか、論理的でシンプルな英語表現を紹介するだけでなく、話の切り出し方や資料の作り方、仕事の進め方についても言及しています。外国の文化や考え方、宗教的な背景などビジネスパーソンが必ず知っておくべき事柄や、円滑なコミュニケーションをするための行動や心構えについて教えてくれます。

筆者のグローバル企業での長年の経験から、日本人のビジネスマンが取りがちな行動について外国人メンバーがどういう厳しい目でみているか、逆に日本人から不満が出がちな外国人メンバーの行動についても、グローバル企業の成果が全てという視点から解説をし、グローバル企業での人脈の作り方や仕事へのスタンスなど仕事ができるビジネスパーソンを例に上げてその指針を示してくれています。

現在外国人メンバーと一緒に働いている人やその予定がある人はもちろんのこと、海外出張や駐在員の減少により日本と海外を結んでのリモート業務やマネージメントの機会が増えてくることも予想されるのでそういう可能性があるビジネスパーソンにも学びがあるでしょう。この本を読むことで、グローバル企業ならではの多様性あるメンバーと経験や得意分野、価値観など強みを生かしダイナミックに働くこと、常にポジティブなマインドを持って協業することなど海外グローバル企業に対するイメージも変わってくるかもしれません。