レベル2 ★★★★

1990年代半ばに初版が出版されて以来、株式投資の中上級者にとっての名著と知られているものの第4版です。

本書の魅力は、そのデータの豊富さにあります。米国市場の株式や長期債、短期債についての、配当や上場廃止、デフォルトも含めた正確なリターンのデータがなんと1800年以降、200年分も載っています。また、物価推移も勘案した実質リターンも分かるので、長期投資家にとってどれくらいの実質リターンが見込めるのかが分かり、非常に役立つと共に、長期投資の有効性が超長期的なデータから証明されていて勇気づけられます。

実質リターンの話もそうですが、ETFやグローバル分散投資の有用性など、S&Sのセミナーで扱っている内容がほぼカバーされているので、セミナーを聞いた後の復習・ステップアップの教材として最適です。

このような研究がなされている、米国の金融学会はやはりすごいなと読後に脱帽しました。歴史的名著の★5つをつけるか非常に迷いましたが、行動経済学など最新の研究成果の分量が少し物足りなかったので、★4つとしました。

株式投資を知的に究めていきたい方は必ず読むべき本です。