金融のプロに騙されるな

レベル1 ★★★

「生命保険の罠」がベストセラーになった後田さんとコモンズ投信の会長である渋澤さんの共著です。生命保険のプロと投資信託のプロによる失敗しない商品の選び方について書かれています。

後田さんのパートでは、「保険の営業では次の商談についてくれる人を探し続ける」、「保険の営業は1300人厳選採用しても辞める人も多いので3人しか増えていない」など衝撃的な内容に驚きました。常に新規のお客様を探し続け、プレッシャーで辞める人も多く、焼畑的な営業になってしまっている保険業界の様子がよく分かりました。「個人変額年金は手数料が高いので確定拠出年金の方がオススメ」など実践的なアドバイスや、後田さんのオススメの商品名など参考になります。

渋澤さんのパートでは、新商品がどんどんと入れ替わり、投信の寿命が短く、長期投資の手段として利用できる商品が少ない日本の現状について指摘しています。販売金融機関が、販売手数料を稼ぐために、回転売買を勧めていることが一番の問題ですが、よく分からずそれに乗っかる個人投資家にも問題があるでしょう。特に退職金を手にして、「今一番人気の投信です」とセールストークをうけている方、購入する前にこの本を読むことをお勧めします。

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マネー資本主義

レベル3 ★★★

1980年代の投資銀行ビジネスの拡大や、1990年代の金融工学の隆盛といった歴史的な経緯から、サブプライム危機の要因を探るという、NHKスペシャルとして放映された内容がまとめられています。テレビ番組が元になっていることもあり、金融の初心者にもなぜ金融危機が起きたのか分かりやすく俯瞰できます。

普段なかなか話の聞くことのできない、ウォール街の大物やヘッジファンドのトレーダーなどのインタビューも豊富におさめられていますから、金融に縁遠い人も、ここ数十年の金融業界がどのように変容をとげ、金融危機に至り、そしてその後どうなっているのかがイメージしやすいでしょう。

価格も500円台と安く、1‐2時間でさぁーっと読める内容ですから、出張などの際に一気に読まれることをオススメします。もちろん、限られた紙幅ですから誤解を生みやすいような内容もあるにはありますが、個人投資家の方が金融業界についての理解を不構える上では大きな問題とはならないでしょう。ビジネスマンとしても、この程度の内容をしっかりと把握しておくと、例えば現在の「欧州危機」や「財政の崖」など新しい現象が起きた時にも、過去の経緯から意味合いが理解できて、仕事にも役立つと思います。

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アメリカ格差ウォーズ

★★★

「クーリエ・ジャポン」で連載をされている町山さんの最新著書です。本業は映画評論家ですが、近年では、日本人がよく知らない米国の実情を明らかにする著書で人気です。

本書は、2012年11月の米国大統領選挙への動きを中心に、米国社会がいかに病んでいて、共和党を中心として政界にはエキセントリックな人物が多いのかがこれでもかと紹介されています。世界最大の米国経済や、世界を席巻しているベンチャー企業など米国の光の部分にしか目が行っていない人には衝撃的な内容でしょう。

米国の共和党の中でもティーパーティ(茶会党)を中心とした保守派には、宗教的に厳格であることを最優先して、「レイプによる妊娠であっても中絶を認めない」、「ダーウィンの進化論を公立校で教えることを禁じる」などという、日本など他の主要先進国では一言で政治生命を断たれるような主張をしている政治家が数多くいます。

こうした保守派にとってオバマ大統領は、政策的にも人種的にも最大の敵で、特に1期目の国民健康保険の導入については、「オバマは社会主義を米国で実践しようとしている」、「オバマ政権はナチスの再来」といったエキセントリックな主張を繰り返していたことが、さまざまなエピソードを交えて紹介されています。

また政治家だけではなく、FOXテレビを代表とするメディアや、茶会党を裏で操る大富豪など、オバマ大統領への恐怖感から先鋭化し行きすぎた米国の保守派の現状がよく分かります。こうした情報は日本のメディアで取り上げられることはほとんどないので、興味深く読める方が多いでしょう。

本書を読むと、アメリカという国が非常に特殊な国で、良くも悪くもとてつもなく懐が深いと感じます。日本がここ50年以上盲従してきた国の実情を知る上でも、一読することをオススメします。

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タックスヘイブンの闇

レベル3 ★★★

これまでほとんど語られることのなかったタックスヘイブンの全容について、緻密な取材に基づいて迫った労作です。

タックスヘイブンというと、ケイマン諸島やバージン諸島といった孤島のオフショアを思い浮かべる方も多いでしょうが、本書ではそうしたオフショアはもちろん、ロンドンのシティや米国のデラウェア州など、主要国に存在するタックスヘイブンについても詳細な記述があります。

本書を読むと、多くのタックスヘイブンが大英帝国時代から脈々と築かれてきたもので、ロンドンが世界でナンバーワンの金融都市として未だ君臨することができている理由のかなりの部分を、このタックスヘイブンのネットワークにより説明できることが分かります。

タックスヘイブンの利用によるグローバル企業の節税は、100年以上前から行われてきましたが、直近でも、アップルやグーグル、スターバックスといったグローバル企業が、タックスヘイブンを巧妙に用いることで、法人税額を抑えていることが欧米のメディアで大きく取り上げられました。

著者のタックスヘイブンへの姿勢は、一貫して否定的なものです。タックスヘイブンをグローバル企業や富裕層が利用してマネーロンダリングや節税をすることで格差が深刻な問題となり、民主主義に基づいた社会を崩壊させかねないと警鐘を鳴らしています。

しかしながら、どのようにタックスヘイブンによる不公平を回避していくのかについての処方箋は実現性に乏しいモノです。私自身、ヘッジファンドやPEファンドのビジネスが、タックスヘイブンを用いたスキームに深く関わっていることを目の当たりにしてきましたから、この問題がとても根深いもので、解決はほとんど不可能であると感じています。

読後は暗澹たる気持ちになるでしょうが、ただ、現代のビジネスシーンを語る上では、避けては通れないトピックです。ここまで網羅的にタックスヘイブンについて解説した本は、ほとんど類書がありませんから、一読することをオススメします。

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「お金の流れ」はこう変わった!

レベル1 ★★★

ソロモン・ブラザーズ→ゴールドマン・サックスと世界最高の投資銀行でトレーダーとして活躍し、ゴールドマン・サックスで史上最年少のパートナーとなった後、ゴールドマン・サックスのIPOで巨額の収入を得るチャンスを蹴って、日本初のオンライン証券マネックスを立ち上げ、東証一部に上場させた松本大さんの新著です。

松本さんと対談する機会があり、そこでの紹介を聞いて面白そうと思い読んでみました。グローバル経済の今後の動きから始まって、低迷する日本経済・国内株式市場への処方箋や行動経済学から見た個人投資家のありがちな失敗とその対策、投資に有効な情報収集術まで、個人投資家の資産運用に関するトピックが、マクロなものからミクロなものまで網羅されています。

金融マンとしても、起業家としても大先輩ですが、対談の際にも対等な目線で話して頂いた松本さんの人柄が本書にもよくあらわれていて、お金についてあまり真剣に考えたことがなかった人にも、資産運用とは何かという本質がわかる構成となっています。

タイトルにもあったように、ここのところ続いてきた円高・デフレのトレンドに変化が見え始めているなか、お金についての考え方も変えていく必要があります。まだ、資産運用に取り組んでいない初心者の方が適切な問題意識を持つ上でも有用な本です。

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訣別 ゴールドマンサックス

★★★

元ゴールドマンサックスのバイスプレジデントであった著者が退職直後に「私がゴールドマン・サックスを去る理由(Why I Am Leaving Goldman Sachs)」というインタビュー記事をニューヨーク・タイムズ紙に発表して、一時話題となったのをご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

ゴールドマンの不正取引の暴露本かと思って読み始めましたが、意外にも、著者が金融という仕事やゴールドマンサックスの組織を愛している様子が伝わってきて、読みごたえもあり面白かったです。特に良かったのは、世界最高の投資銀行と言われているゴールドマンサックスで働く、個性豊かで魅力的な彼の同僚や上司の描写です。能力のある若手を育てる上司やメンターの存在、チームワークをもってチームの利益に貢献することを良しとする組織、それを役職や給与という形で認めてくれる環境は、さすがゴールドマンサックスだと思いました。

本書の後半では、顧客よりも会社の利益を優先していく姿に著者が落胆をしていく様子が描かれています。特に著者がロンドン勤務になってから体験した腐敗した組織の考え方やチームワークよりも分け前をより多く得ようとするために同僚を蹴落とそうとする様子には、残念な感じがしました。会社を辞めてから暴露本を出すという行為には、色々な意見があるかと思いますが、今の金融業界を内情がよく分かる本として、金融業界に興味がある方は読んでおいて損はないと思います。

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世界の99%を貧困にする経済

★★

ノーベル経済賞学者スティグリッツによる、米国の格差拡大を批判する本書は、日本語版が350ページの大著ですが、一貫して米国の上位1%の富裕層を攻撃する内容となっています。

金融危機を引き起こしたウォール街はもちろん、政府や司法も全て富裕層の影響力が強すぎ、本来のあるべき姿から外れているという主張が繰り返されますが、定量的なデータや分かりやすい具体例があまり示されていないため、単調に感じます。

著者の主張の中でも、両親の収入に依存せずに万人が一定の教育をうけられることの大切さなどは同意できるのですが、政府投資の拡大やグローバルな企業活動への規制の強化にはあまり納得することができませんでした。

定量的なデータに乏しいことと、この20年、徹底的に政府支出を拡大した日本経済が全く回復しないことを目の当たりにしているからでしょう。本当に政府が効率的な支出ができるのであれば、日本の財政赤字はここまで膨らむこともなく、税収も回復しているはずです。

また、著者の技術革新などイノベーションのインパクトも軽視しているように感じます。労働組合の強化は組合員自体も求めておらず、IT技術によって情報の非対称性が大きく解消される中、個人で自分のキャリアデザインとスキルの獲得を行っていくべきと多くの人は思っているのではないでしょうか。

本書が度々触れている「オキュパイ・ウォールストリート」の活動がこの1年で大きくトーンダウンしているように、格差解消を声高に叫ぶ主張は、どうしても自助努力をせず社会にフリーライドしようという層を引き付けてしまい、内部崩壊してしまいます。

避けようのないグローバル化と、知的産業へのシフトの中、格差を社会の持続性に影響を与えないようにするための、より斬新な対策を提示してほしいと感じました。

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グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

★★★

今や、時価総額は20兆円を越え、世界有数の巨大企業になったグーグルの歩みを克明に追ったノンフィクション。米国のビジネスメディアの実力の高さをまざまざと感じられる良作です。

まだ、スタンフォード大学の博士課程の学生であったグーグルの創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが、いかにしてグーグルの検索アルゴリズムを作り上げたのかという創業前夜のエピソードから、検索連動型の広告、広告単価の決定方法といったグーグルの収益基盤の中核となるビジネスモデルまで詳細に解説されています。

グーグルの創業者のアルゴリズムへの信奉ぶりと、サイエンティスト・エンジニアにとって夢のような空間である社内の様子もリアルに描かれているので、グーグルがいかに普通の企業とは全く異なったユニークな会社であるのかが良く分かります。その技術ドリブンの会社であるグーグルが、上場など経て、投資家や金融機関からの要求と何とか折り合いをつけながら、今の世界的な企業になったという過程は、投資家にとっても興味深いでしょう。

あくまで提供するサービスのスピードを追求する姿勢と同時に、そのサービスをできる限りコストを安く提供するという創業者2人の情熱が、今までのグーグルの急成長を生んだことが良く分かります。また、20歳近く年上のエリック・シュミットをビジネス面の強化のために外部から招へいし、若い創業者2人と経験豊富なビジネスマンというトロイカ体制がよく機能したことも、企業経営の点で示唆に富む内容です。

後半になると、あまりに巨大になりすぎた故に個人情報の取り扱いなどで不信の目をむけられる、中国政府との軋轢や中国市場からの撤退、フェイスブックの攻勢に後手にまわる姿など、マイナスの記述も増えてきます

検索の分野では世界を圧倒したグーグルですが、ハードウェアやSNSなど新しい分野に進出する将来にどのような成長を遂げるのかを占う上でも本書は貴重な資料です。個人的には、グーグルグラスなどスタイリッシュかつ技術ドリブンのクールな製品が今後も出てくる限り、今のペースで成長し続けると考えていましたが、本書を読んでこの見通しにより自信を持つことができました。

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リーンスタートアップ

★★★

タイトルにあるリーンとは、組織などが「引き締まった・無駄のない」という意味で、リーンスタートアップには、これからビジネスをはじめる人に対して、まずは小さくスマートに始めて、徐々に大きくしていきなさいというメッセージがこめられています。そのために必要なこととして、著者は、アントレプレナーシップとはマネジメントであると言っており、そのマネジメントが成功するにはスタートアップがとても重要であると主張しています。

この本では、アントレプレナーを単に起業家ではなく、「とてつもなく不確実な状態で新しい製品やサービスを創り出さなければならない人的組織・そこで働く人」を幅広くアントレープレナーと定義しており、アントレプレナーが成功するために必要なノウハウが書かれています。「餅は餅屋」とはよく言ったもので、人にはそれぞれ得意分野とそうでない分野があります。それは当り前のことですが、ことビジネスの世界、とくに創業者・経営者になると不得意な分野にも取り組まないといけません。

本当によいモノ・サービスがあっても、それらが広く世に知られ、社会に役立つようになるとは限りません。このことは多少なりマスメディアに関わってきた小生も実感するところです。せっかくの素晴らしいアイデアが、世にきちんと評価されるようになるためには、スタートアップはとても重要であると確認できる一冊です。不安定な雇用、不確実な世の中の流れを感じ、これから自らのビジネスを興そうとする人すなはちアントレプレナー希望の人には、ぜひ読んでもらいたい本です。

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海外タックスプランニング

★★

2010年度の世界14か国の平均法人税率は約25%と前年よりも低下している一方で、法定税率が40.69%と9年連続で世界一の高い税率をもつ日本。特に、中国が25%、シンガポール17%などアジア諸国と比べると、日本の法人税の高さが際立ちます。個人にかかる税金は、日本の最高税率は50%(所得税40%、住民税10%)と世界で4番目に高いです。日本の税金は、法人税と所得税が高いが間接税である消費税が非常に低いという欧米諸国に比べていびつな構造になっています。

企業のグローバル化が進み、日本の財政状況が悪化する中で、税金が安い国に現地法人を持つ国内企業が増加しています。また、オーナー経営者や富裕層が、相続・贈与税がゼロであるシンガポール、香港、マレーシアには資産を移したり、現地法人を作ったりと、国際的なタックスプランニングの必要性が今後増々増えてくるでしょう。

しかし、武富士の長男が生前贈与を受けた際に、国税局から申告漏れを指摘されたケース(最高裁では武富士側の勝利)では、長男が贈与を受けた前後の3年半、65%は香港で暮らしていたものの、日本で仕事をし、日本に自宅があり、日本にほとんどの資産があったことなどが焦点になりました。ハリーポッターの翻訳者のケースでは、スイスにマンションを購入し、住民票も移しましたが、頻繁に来日し、日本で宣伝を行っていたことを指摘され、追徴課税をしました。

税負担20%以下のロータックス国やケイマン、バハマなどのタックスヘブン国の使いこなし方などは非常に参考になりました。生活の拠点やオフィスを完全に移し、継続して移住すること、さらには、収入の源泉を替えるなどが必要であり、そこそこの資産がない人でないとこれらの国を利用して節税するメリットはあまりないかもしれません。また、国によっては、現地法人を立ち上げる際、取締役が必ず1人は居住者でないといけない、株式総会を現地で開催しなといけないなどきまりがあるので、事前に確認が必要です。

この本は、2011年10月に出版されましたが、世界の税制は刻々と変わっています。税制に関しては、最新の情報を入手する、海外の税制に詳しい税理士さんに相談することが大切です。海外税制の予備知識をつける本としてオススメです。

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起業のファイナンス

★★★

スタートアップからIPOやバイアウトなど会社の出口戦略まで、事業書の作り方、優秀な人材を集めるためのストックオプションの活用の仕方、外部の投資家との付き合い方など、ベンチャー企業が、法的/会計的な面で気をつけるべきことを解説しています。私たちもそうでしたが、いざ起業をすると、目先の対応に追われることが多いので、できれば、起業をする前にこの本を読んで起業の全体像を把握すると良いでしょう。

インターネットの普及で、店舗はウェブページ、オフィスは自宅として起業するなど、資金調達がいらないケースも増えてきました。しかし、一方で、設備投資や先行投資など資金調達が必要な起業や成長に伴って事業を拡大するなど、資金調達が必要なケースもあるでしょう。その際に、ファイナンスの知識やノウハウを学ぶのにこの本は参考になります。

カブドットコム証券の社外取締役、mixiの監査役をしている著者ならではの実務的なアドバイスが非常に役に立ちました。日本ではベンチャー企業に関する適切な情報が十分に提供されているとは言い難く、特に起業に関する本は「社長はこうあるべき」的な精神論な本も多い中、稀有な存在です。またファイナンスといっても固い文章ではなく読み易く書かれているので、アントレプレナーの方はぜひ読んで欲しい本です。

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スタートアップ

★★★

1億人を超える会員数を誇るリンクトインの共同創業者のリード・ホフマンの本です。リンクトインは、世界中のプロフェッショナル同士をつなぐ、ビジネスマッチングに特化したSNSです。職歴だけでなくどのような人脈やスキルをもっているか、自分の履歴書をウェブで公表することができます。

リード・ホフマンは日本ではあまり知られていないかもしれませんが、IT起業家としての顔だけではなく、100社を超えるベンチャー企業に投資や助言を行っていることでも有名です。自己実現のためにどう人脈を活用すれば良いのか、シリコンバレーで成功した彼の話は、経験に裏打ちされていて大変説得力がありました。

アメリカでは、ペイパル社の創業メンバーにビジネスの天才が多く、その人脈に畏敬の念を評して、創業メンバーのことをペイパルマフィアと呼んでいます。リード・ホフマンもペイパルマフィアのうちのひとりで、他には、05年にフェースブック株へ投資を行い、50万ドルで株式の約10%を取得し、巨額のリターンをあげたピーター・シールがいます。リード・ホフマンをペイパルに誘ったのがピーター・シール、ピーター・シールにフェイスブックのザッカーバーグを紹介したのがリード・ホフマンと人脈でつながっているシリコンバレーの様子が垣間見れます。

さらには、リード・ホフマンがフェイスブックの割当枠の半分をジンガの共同創業者であるマーク・ピンカスに譲った話、フェイスブックスの女性COOのシェリル・サンドバーグがキャリアプランをどう実現してきたのかなど、シリコンバレーの第一線で活躍している人のエピソードも紹介されています。仕事上の人脈の作り方や活かし方など具体的なアクションも明記されており、一般のビジネスパーソンがキャリアを築く際にも非常に有益で実践的なアドバイスが沢山つまっていておすすめです。

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