★★★★
英語での原題の「スーパー・クラス (Super Class)」は著者の造語で、グローバル化の進展とともに、世界全体の動向に大きな影響を及ぼす、スーパー・クラスという新たなグローバルエリート階級が登場してきたという主張を、様々な事例から裏付けています。
こうした本と言えば、これまではいわゆる陰謀本がほとんどでしたが、本書では世界の権力構造がバランスのとれた視点から描かれています。それは、著者自身がクリントン政権に参加した後にダボス会議の常連となり、数多くのスーパー・クラスとの付き合いがある人物であるからでしょう。
金融業界からも、ジョージ・ソロスやスティーブ・シュワルツマンがスーパー・クラスの中のスーパー・クラスとして登場します。金融の世界で、上記のような数十人が世の中の動きの大半を決めていることは、私たちの過去の経験からも容易に想像がつきます。
リストは常に変動しており、書きだすことは不可能としながらも世界には約6,000人、このスーパー・クラスが存在していて、地球人口の100万人の1人にあたるスーパー・クラスが世の中の意思決定のほとんどを行っていると著者は書いています。この約6,000人が社会全体に配慮することが、グローバル社会の発展に不可欠であるという点も、著者は強調しています。
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